★西東京ショッピング情報「今月の?スポットライト」 第12回

秋の風情を感じたくて、東伏見にある和菓子処 清月さんにおじゃましたました。 期待していたとおり、上生菓子の柿やもみじなどに季節をたっぷり感じ、 東伏見のちょっとした歴史や景色も一緒に楽ませていただきました。

■東伏見の発展とともに■



季節感いっぱいの上生菓子



マドレーヌはどこか懐かしい味!



かつて銭湯があった店の向かいに、新しく集合住宅が

東伏見の和菓子処清月さんは、店主の二階堂さんが昭和38年に東伏見団地そばに開業しました。「ひばりが丘団地」は全国的にも有名な団地ですが、調べてみると実は昭和20年から都営団地の建設が始まっているのです。

意外なことに、西東京に建設された順番としては、昭和33年にまず柳沢、東伏見団地ができ、翌年の昭和34年にひばりが丘団地が建設されています。  

歴史をちょっとひもといてみると、まず明治22年、上保谷新田、上保谷、下保谷の3か村が合併し、保谷村となり、当時は農村として位置づけられていました。戦後高度成長期の団地の増設とともに、人口は急激に増加、この地域の人口はどんどん増え続け、かつての農村地域であった保谷市は、やがて住宅都市として定着しました。  

福島の実家が和菓子屋をされていて、次男だった二階堂さんは地元の新聞で東京の修行先をみつけ、昭和28年に上京。武蔵境にある和菓子屋で修行をされたとのこと。  

東伏見団地の近くの現在の場所に開業を決め、修行先の社長さんに保証人になってもらってお店を始めましたが、当時は本当によく働いたと回想されていました。 ちょうど今、向かいには新しい集合住宅が建てられていますが、かつてはそこが銭湯だったそうです。銭湯が夜の11時まで営業されていたので、お風呂帰りにお菓子を買うお客さんが多かったそうです。

これって現代ならさしずめ、夕食後にコンビニに行ってアイスクリームを買うという感覚でしょうか。奥さんも、夜の11時まで店を開いて朝は2時半ころに起きてお菓子づくりをするという生活がずいぶん続いたと懐かしそうに語ってくださいました。借金もなんと1年で返してしまったそうですから驚きです。

  ■「職人」としての仕事■


小豆を炊く釜はこんなに大きい


泡立て機械
理屈は家庭の泡立て器と一緒ですが…


この台でさまざまなお菓子をつくります

実家が同じ職業だっとはいえ、修行はとても厳しかったとのことです。さまざまな和菓子職人としての技術を、年月をかけて体で覚えていったとのことです。たとえば製菓学校では、いろんな技術を効率的に覚えることができるけど、頭で覚えるだけでは技術が「身につく」レベルにはいかないのだろうなとつくづく感じました。

上生菓子は、おそらく和菓子職人の技術の結晶ともいえる作品ではないかと思うのですが、随時そのアイディアは数百くらい頭にあるのだそうです。

効率や価格重視の昨今、ひとつひとつ手間をかけた上生菓子は残念ながらそんなにはつくれないとのこと。デパートなどに出店するような会社では、どうしても量産する必要があるので機械に頼ったり、型押しをする必要がでてきてしまうようです。  

お店の奥には、お菓子を製造するスペースが隣接してあります。あずきを炊く大きな釜や、餅つき機、泡立て器など、長年の仕事を支えてくれている頑丈な相棒たちを、ひとつひとついとおしそうに紹介してくださいました。  

ちょうどお孫さんが遊びに来て、おじいちゃんのつくる草もちがおいしいよって教えてくれました。お話を伺いながら、ごちそうになったのですが、柔らかくて、よもぎの香りと餡の甘さが絶妙のバランスでついうっとりしてしまいました。  

「お客様に喜ばれる御菓子づくりを今後も続けたい」と二階堂さんはおっしゃいます。さすが職人だなって思いました。

  ■生活アドバイザーとして地域の頼れる存在■





単位が枡、合のお菓子箱。のしをつけると上の写真のようになります。



店頭にいらした著名人からのメッセージの数々

ところで、ホームページにもあった「鳥の子餅」について、あまりに知識が乏しかったので、改めて伺ってみました。いつでも売っている小さなお餅かしら?と思っていたら、そうではないのですね。  

実は、縁起物のお餅のことで、出産祝、お宮参り、初節句、誕生祝、七五三、入学祝、卒業祝、成人祝、就職祝、結婚祝、新築祝、還暦祝、喜寿祝、米寿祝、卒寿祝、白寿祝といろいろな祝事に使うお餅なのです。鶴の卵の形をしていて、”鶴は千年、亀は万年”と言うようにお祝い事は末永く続くようにと願いが込められているそうです。  

人の一生には、通過儀礼的な節目となる行事が多々存在します。たとえばお正月の過ごし方を考えるとしみじみ感じるのですが、ちょっと昔ならハレの日は特別なものだったのに、今は普通すぎてありがたみまで薄れているような気がします。実は「節目」は生活のはりとして、本当は意識して心がけた方がいいのかもしれないとさえ思います。  

和菓子の存在は、こういった行事に密接に関係している部分が多く、そのため、清月さんのもとへもしばしば若い奥さんなどがどうすればよいかを相談に来店されるそうです。  そういえば少子化の影響もあるのか、とりわけ出産やこどもに関係のある行事というのは、最近はけっこう積極的に行われているように思いませんか? 七五三やお宮まいりなどという話を親戚や友人からよく耳にします。  

関心を持っている人はけっこう多いけど、どうしていいかわからない、そんなとき、和菓子屋さんは実は頼りになる存在なんですね。都会で合理的な生活を強いられる中、季節を感じ、日本人の風習を時々思い出す意味でも、ご近所で一軒、和菓子屋さんとのつきあいは持っておいた方がお得ですよ!

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written by tomoko


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