★西東京ショッピング情報 「今月の?スポットライト」  第4回 ★

 「のれんをくぐる」とハテ?サテ?ここは何屋さんでしょう? 最近では様々な人々が様々な品をたずさえてみえるそうな。 時代とともに柔軟に活きる姿ここにありです。
今月は黒田屋さんを丸ごと解剖です。


■ 今どきの質屋とは? ■

 

ひばりヶ丘店

 「質屋」と聞くと、なんとなくうしろめたいような、秘密めいた場所のような印象はありませんか?小説の世界などでもどちらかというとそんな場面に登場するし、実際店舗はたいてい奥まったところに立地しているのも事実です。 

 しかし、今回おじゃました「黒田屋」さんは、私が持っている固定概念を見事に打ち破る実に新しい空間でした。

 ブランド品を主に扱うひばりが丘店にも連れっていただき、取材じゃなく、もう一度ゆっくり来なくっちゃとしみじみ思いました。

  エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトン、ロレックス...ダイヤモンドや指輪などの貴金属もたくさんあって、思わず買いたくなるようなおしゃれなアイテムの洪水に、店内ウロウロ!

  田無のお店の方で主に取材を行いましたが、カシミアのコートが大好評だったお話や、バーゲンの出店で家電が好評だった話などを伺い、今まで知らなくてずいぶん損してるよなあと思いました。ちなみに昭島メッセでのバーゲンは4日間で2万人以上来場者があるとのこと。黒田屋さんは売上高も「優秀」なのだそうです。  

 そもそも、流通センターがその地域の質屋組合によって運営されていることも全く知りませんでした。本当に古くて新しい商売なんですね。

■ 商品の仕入れと販売チャネル ■

田無店内

 

のれん

 従来の質屋さんに「小売」の要素を取り入れたところに、黒田屋さんの新しい感覚はあるわけですが、それは二代目である社長の泰次さんが先代から店を継ぐときにでてきた発想。

 ところで、取材をするまで、「商品は一体どこから来るんだろう?」という疑問がありましたが、大きくメーカー、同業者、一般のお客さんの3種類となるそうです。

 仕入れる商品の見極めもとてもむずかしい部分だと思うのですが、これは数をこなして目を肥やすことに尽きるそう。ちなみに社長の泰次さんは呉服には目が利き、ひばりヶ丘店を切り盛りしている次男の聡さんは、現在仕入れの責任者でもあり、特に長年かかわっているブランド品にはとりわけ鋭い目を持っていらっしゃるそうです。

  一方長男の武さんは、商品の流通チャネル開発担当。長年の信頼関係や商品への信用を大切にしている黒田屋さんではありますが、時代の流れには逆らえない。量販店やネット販売など巨大なライバルが立ちはだかる中、従来の店舗だけのビジネスでは売上が落ちてしまう。だから新しいチャネルをどんどん増やしていきたい、という泰次さんの期待にこたえ、日々営業に出、忙しく出張販売をこなすほか、IT関連のマーケットについても幅広い角度から研究しつつ、冷静な分析をしているように伺えました。

 バーゲンの参加も流通チャネルを広げる上で効果が高いそう。それにしても、仕入れと販売の強化とは、黒田屋おそるべし!

          

蔵                                    社長と長男の武さん

 
■ 歴史は繰り返す? ■

黒田屋さんからなつかしい写真の数々を
お借りしました。ありがとうございました!

  黒田屋さんは元は呉服店だったとのこと。泰次さんのおとうさんにあたる先代が、戦後の混乱期を経て商売を再開した際、需要がないため、和服の古着屋を始めたのが昭和25年。その後他の商品も扱うようになっていわゆる質屋さんとなったそうです。

 泰次さんご自身は昭和53年までサラリーマンをしていたのだそうです。先代が病気になったことがきっかけで、後を継ぐ決心をしたのですが、管理職からの180度の転向にはかなり悩んだそう。でもせっかくやるからには、と小売を始め、お店も改装。写真を見ると当時すでに「ディスカウント」という言葉を使っているのがわかります。それ以前の質屋さんと全然違うスタイルで意気込みが感じられます。当時の上位の取扱い商品は、貴金属・呉服・家電。 

 小売部門は順調に伸び、昭和62年にひばりヶ丘店をオープン。さらに田無のお店は平成6年に蔵だけ残して全面改装、現在にいたります。

 こうしてみると先代も社長の泰次さんも、先見の明があるというか、常に時代を冷静に分析して新しい発想をし、事業を展開しているのがわかります。

 「良い品を、安く、安全に流通する」、そして常に新しい風をキャッチして少しずつ業態を変化させる、古今東西を問わず、これこそが商売の基本なんですね。今月もまた勉強させていただきました。

  先代、2代目を引き継ぎ、仕入・販売の両輪体制で、黒田屋さんは21世紀ますますパワーアップしそうですね!


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written by TOMOKO

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