| 「かさや商店」さんの扱う商品の中で、「際物」と呼ばれるものがあります。「際物」とは、必要な時期の間際だけ売り出す品物のこと。例えば、お正月の門松などです。
取材時は、ちょうどお盆の時期ということで、提灯やオガラ(なすやきゅうりに挿して足にし馬や牛に見立てるもの)など、ご先祖様をお迎えするのに必要なものが並んでいました。
四季折々で行われる行事には欠かせない「際物」ですが、アパートやマンション住まいの若い世代だけの家庭が増え需要が少なくなってきました。
それでも西東京市周辺では、まだまだ古い家も多く、また「際物」も物によっては、なかなか手に入らないものがあるため、わざわざ近隣の市から買いに来るお客さんもいるそうです。
例えば、御神酒口(おみきのくち)。これは、お正月に神棚に飾るもので、職人さんが一つ一つ手作りで作っています。地域や家庭によって形が違い、西東京周辺の地域でもそれぞれの家で独特の形があるそうです。
現在では職人さんが減り、扱っているお店も限られています。扱う店が減っていく中、「かさや商店」さんは「扱う店が減っているから、買いにくるお客さんがいる限り、うちが扱っていかないと」と言います。
こうした「際物」のような商品、しかも地域と密接に関係のある商品は、「かさや商店」さんのような歴史あるお店だからこそ、扱えるものだと思います。 |