★西東京ショッピング情報 「今月の?スポットライト」  第7回★

今月は、田無武道具さんにおじゃましました。「武道」と「スポーツ」は別のものという、ご主人の一言。武道の精神を通じて、現代の私たちが忘れかけている何かを探すきっかけになるかもしれません。

それより何よりかっこいいし、竹刀を振ることはとてもいい運動なのだそうで、運動不足の解消そしてダイエットにも効果がありそう!


■奥の深〜い武道具やという商売■

     店の看板


裁縫箱          

 
 針や道具類(木槌・のみ)

  田無武道具やさんは、西武新宿線の田無駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にあります。西東京市ではここだけ。都内でもなかなかめずらしい商売です。

  ご主人はもともとサラリーマンだったとのことですが、家業を継いで、この仕事を始めたとのこと。奥さんの実家は築地の問屋さんで、商売の大変さや忙しさを知っていたので、サラリーマンの奥さんになるのが夢だったそう。転職されたとき反対はしなかったのかしらと伺ってみたら、それは全くなかったそう。

  しかしながら、こういった仕事柄、親戚の同業の家に修行に行ったものの、技を教えてもらうのではなく、ひたすら技を自分で見て勉強したそうです。また、販路の開拓にも最初はかなり苦労されたとのこと。

  この商売、単に道具を売るだけではないんです。たとえば、竹刀を買ったら、握る部分や先端に皮を綴じ付けて完成。その部分は武道具やさんのお仕事なわけです。

  皮布が厚く、硬いものが多いので、針仕事は力仕事でもあります。針はやがて曲がってしまったり、折れてしまったりで、そういう針の山を見せていただきびっくり! ご夫婦で別々の裁縫箱をお持ちで、中を見せていただくと、めずらしい和蝋(わろう)などもありました。

  使う道具もそういうわけでまるで大工さんのように、木槌やらのみのようなものなどがあり、打ち付ける木の部分も傷やよごれがあって苦労を実感。



小手
■武道具の原料の現状■


長さの違う竹刀

 

  日本には今でも竹林はいたるところにあります。当然竹刀の原料になる竹は国産と思いきや、実は中国からの輸入なのだそうです。竹刀には5つの節が必要で、竹を4枚組み合わせてつくります。そのように条件が多いので、どんな竹でもOKというわけにはいかないとのこと。

  胴衣の藍染めもしかり。非常に手間がかかるので、織りや染めは海外で行い、縫製部分のみ日本で行っているところが今では主流です。

  刺し子の技術も小手の縫込みも、しっかりとした技術を持っている人が仕上げたものとミシン縫いでは仕上がりが全然違います。手刺しのものを見せていただきましたが、やはりやわらかいというか手触りがとてもよいのです。ミシンでは布を切って縫うという作業をしますが、手縫いで使う丸針の場合は布に「通す」からなのだそうです。

  できあがった見かけ上は変わらなくても、時間をかけ手の込んだものというのはそれなりの価値があるんですね。

  小手にクラリーノ素材を用いたり、胴の変わり塗といって、カラフルな胴が販売されていたり、袴にテトロンを使っているものがあったりと、時代とともに道具の原材料は変化し、お道具は安いものなら、4万円前後から揃えられるそう。

  いろいろバリエーション豊かな今日の武道界ですが、ご主人は「自分の目で見ていいものを勧める」ことにこだわってやってきたとのこと。やっぱり「職人」なんでしょうか。

■武道とスポーツ ■

 
 「やはり居合でしょう!」

 

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  剣道は、高校の授業、地域の市民会館や体育館、小学校、警察での指導などけっこう身近に経験ができます。しかしながら最近はこどもの数が減っているのも影響して、剣道人口は減少ぎみなのだそうです。

  こどもの頃少しだけ剣道場に通った経験があるのですが、先生は厳しく、けいこがつらかったという記憶のみ。でもそのときの緊張感、身の引き締まる思いは今でも鮮明に覚えています。

  実は、竹刀の素振りだけでも健康やダイエットにかなり効果があるそう。またそれには木刀がいいと勧めていただきました。

  「武道とスポーツは違う」とご主人。お借りしてきた武道具のカタログの最初には、「武道はその字のごとく戈(ほこ)を止めるという平和精神がその根本にあり...」とあります。「戈」は「矛」と同義のようで、つまりは戦いをしないということなのでしょう。

  また武道は長い時間をかけて、日本の中でできあがったもの。その基本精神がわからなければ、技の中身を正確に理解できないということなのですね。茶道もそうですが、ある種の「型の文化」が日本や日本人の特徴かもしれないと最近思います。

  ところで、最後にかなり口数の少ないご主人が、突然「剣道といえば、やはり居合でしょう!」と、「イアイ??」と目をパチパチする間に鮮やかに鞘(さや)を抜き...。かっこよすぎ! 

  でも刀だけしか撮影させていただけませんでしたが。(けっして撮影に失敗したわけではございません。)いやいや、非常に興味深い取材をさせていただき、ありがとうございました。


written by TOMOKO

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