★西東京ショッピング情報 「今月の?スポットライト」  第3回 ★

 オフセット?、DTP??...近頃印刷の世界はますます謎のことばに満ちています。オフィスや家庭でPCが普及し、家庭用プリンタの性能がますますよくなる中、まちの印刷屋さんは一体どんな存在なのか、そういう疑問を持っておじゃましました。今月はオーロラ印刷さんを丸ごと解剖です。


■ グーテンベルクからDTPまで ■

 かの有名な「活版印刷の父」と呼ばれるグーテンベルクは15世紀末に活版印刷を発明。この発明により「聖書」がたくさん印刷され、それが後の宗教改革につながる...などと学校で習った記憶がよみがえりました。「印刷」ってよく考えると一度にたくさんの人に、正確な情報を伝達することができるすごい技術なんですね。

 「印刷」で大切なのは「版」 。その種類により凸版印刷、凹版印刷、平版印刷、孔版印刷の4種類に分類できます。「オフセット印刷」はこのうちの平版印刷にあたり、平たい面をどのように区別するかというと、水と油の原理の応用なんだそうです。「水」は文字通り印刷機に水がはってあり、「油」がインキというわけです。

 「版」の製作は、最近まで実にアナログな世界でした。修正の箇所は版を切り貼りして行っていました。それをコンピュータ上で行うDTP(Desk Top Publishing)の技術が広まったのは、実に1990年代になってからのこと。

 でも印刷そのものには変わらず「版」を使います。だからいくら電子のデータで印刷だけ頼んでも、「版」の製作は必須。この点素人にはわかりにくい。さらに、コンピュータで出力する文字はあくまで画面上のもので、文字の形や色も微妙に違う。わかりやすいところでは、コンピュータ上の色は「RGB」からできていますが、印刷するものは「C(シアン)・M(マゼンダ)・Y(イエロー)・B(ブラック)」になる。「印刷」という観点からは、やっぱり印刷専門の機械や技術が何より一番ということでしょう。

 

    印刷機の稼働する様子。
「版」「裁断機」「梱包」のそれぞれの工程

 

■ 西東京シネマクラブと山本さん ■

 迫力あるデザインの
西東京市民映画祭のポスター

 

 

何気なく壁にかかった  
インテリアもやっぱり★ 

オーロラ印刷のオーナー山本さんは、25年前に勤めていた会社の上司の創業とともにこの仕事を始められました。その後独立して今日に至っているわけですが、新聞の折込広告(ちらし)の営業と印刷の仕事で常にご多忙の様子。

 でも実は無類の映画好きだそうで、高校のとき「若者たち」という映画を見て深く感動し、大学時代は映画研究会、今でも年間60本は見るということ。忙しい毎日の中でどうやってそんな時間をつくるんだろうと思いましたが、映画を見るのは日曜日の夕方の時間帯が多いそうです。

 保谷市には映画館がなく、98年にできたこもれびホールにその設備ができたことをきっかけに、「名画を上映するクラブをつくろう!」と働きかけ保谷シネマクラブが誕生。現在は西東京シネマクラブとなり、鑑賞会員は100名を超えた大きな組織となっています。

 定期的に情報誌「シネマホットライン」を発行するほか、年に6回名画を上演します。そして年に1回映画祭を開催。ちなみに今年7月の映画祭ではトークショーとして深作欣二氏とすでにコンタクトを取っているということですので、これは見逃せません。

 ご自分の趣味でもある「映画」を通じて、地元の企業や地域の映画好きとつながり、シネマクラブが始まってからますます毎日が楽しいとのこと。実際この活動や映画界でも一目おかれているんです。

        

こもれびホールで上映の際に見ることができる「オーロラ印刷」のコマーシャル。 本格的です。

 
■ 坂本龍馬とオーロラ印刷の隊士たち ■

仕事場にいつもかかっている
坂本龍馬の写真。

 

映画とDTPの専門書がいっぱい!
(オーロラ印刷デジタル事業部2F)

 



オーロラ印刷の隊士たち

 山本さんは坂本龍馬を尊敬していて、仕事場にも写真が飾ってあります。仕事に対しても、人生に対しても「常に新しい気持ちでいろんなことに挑戦する」という姿勢を見習いたいということです。

 確かにとっても柔軟に日頃の業務をこなしてらっしゃるし、印刷業界の目まぐるしい技術の発展にも対応している。最高40mの印刷も可能なポスター専用の印刷機もあり、21世紀の印刷を感じます。

 海援隊の「隊士」だと思って社員は日々邁進するべし、といったようなことを冗談まじりに語っていましたが、息子さんもまだ若いのにとっても頼もしそうな印象を受けました。

 IT化が進む中つくづく感じるのは、「情報」を一番必要としているとき絶対に「印刷物」が最も確実な伝達手段であるということ。地域に密着して顔が見える関係を持てる印刷屋さんは、これからよりいっそう重要な存在であることを改めて思いました。

 そうそうコピーと印刷の違い、もうおわかりですよね? 会議の前に時間に追われてつい何百枚も会議資料をコピーして作った経験が何度もありますが、コピーはあくまでコピーで、1枚でも100枚でもコストはかわらない。でも印刷なら版がすべてなので、大量にほしいときは絶対お得。印刷の技術とメリットをもう一度見直してみてはいかがでしょうか。


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written by TOMOKO

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